あなたは「私はなんて運が悪いのだろう・・・」などと、ため息まじりに言ってはいませんか? 「ため息をつくと、幸せが逃げる」と言われるように、ため息はあまり良い習慣とは言えません。
目次
ため息とはストレスが原因
あなたがため息をついた時、ストレスなどにより精神が不安定な状態にありませんか? 仕事や家庭、学校での人間関係、金銭的な問題、コンプレックスなど、一つや二つの悩みは抱えているかと思います。
ストレスがあまりにも大きく、常日頃から悩んでいる生活が続くと、姿勢が前のめり猫背になってしまいます。姿勢が悪いと呼吸が浅くなり、脳に十分な酸素が行き届かなくなります。そんなとき、体を守るための防衛反応により、ため息という形で深呼吸をするのです。
ため息ばかりついている人は、黄色信号
ため息は、その人の精神状態を示すバロメーターの一つと言えます。不安や不満が解消されないまま、日頃から蓄積され、ため息ばかりついていると言うことは、脳が正常に働いていないとも言えます。脳が正常に働いていない状態で、物事を考えるのだから、良い解決策が思い浮かぶとはとても言えません。
この悪循環から脱却しないと、うつ病などの精神疾患にかかってしまう可能性も十分にあります。また、ため息は一緒にいる人のやる気を削いだり、必要以上に心配をかけてしまったりします。防衛反応とは言え、自分にとっても、良いことではないですよね。
ため息をつかない方法
ため息は、体の防衛反応でつくものだから、意識してため息をつかないことは難しいです。また、ため息の根本的な原因であるストレスをゼロにすることもまた不可能です。なので、ため息をつかないために、多くの酸素が脳に行き届くような姿勢と呼吸を意識して生活することがもっとも効果があります。
姿勢と呼吸を意識すれば、脳に酸素が行き届くようになり、ため息が出ないばかりか、脳が活性化して仕事や勉強の効率も上がるので、まさに一石二鳥です。
正しい姿勢を意識する!
正しい姿勢とは、背骨がゆるいS字カーブを描いている状態です。人間の重い頭部がS字を描いた背骨によって無理なく支えているこの姿勢は、肩こりや腰痛対策にも効果的です。背筋を伸ばし、頭のてっぺんから糸で吊されていることを意識すると良いでしょう。
もう一つ大事なことは、腕が胸を締め付けていないか? ということです。パソコンのキーボードの位置が、体から遠い方は注意してください。肩から伸びる両腕の間隔より、キーボード上にある両手の間隔の方が狭くなるので、腕が伸びている状態だと、腕により胸の辺りが締め付けられてる状態になります。肘が自然と曲がる(開く)位置まで、キーボードを体に寄せてください。筋肉質な男性の方は、これだけでかなり楽になるはずです。
ため息を減らすために実践できる簡単な呼吸法 3つ
では、簡単に実践できる3つの呼吸法を紹介します。
深呼吸
深呼吸は、ため息が出てしまったときや、多くのストレスを感じているとき、手っ取り早く気分転換をしたいときに行いましょう。座ったままでも良いので手を上の方の伸ばしながら、鼻から大きく息を吸い込み、胸の辺りに酸素が入ってくることを意識してください。手を上に伸ばすのは、前傾姿勢を正して背筋を伸ばすためです。そうすることで、肺に多くの酸素が行き渡るようになります。吸い込んだ酸素が脳に行き渡っていることを意識して、数秒息をとめてもいいと思います。「今、自分の脳には新鮮な酸素が届けられ、駆け巡っているー」ってです(笑)
息を吐くときは、口からゆっくりと、頭の中にあるイヤなことや、胸の辺りにあるモヤモヤも一緒に吐き出してしまいましょう。これを2、3回行うだけでも、大分気分がリフレッシュするはずです。
集中したいときは一定のリズムを意識した呼吸
パソコンの画面を長時間見ていたり、勉強などで難しい問題にチャレンジしているとき等、物事に集中していると自然と呼吸が浅くなってきます。こんなときは、軽めの深呼吸を息を吸った後と、吐いたときに辛くない程度(考えが削がれいない程度)息を止めることを意識した呼吸法がオススメです。秒数は意識せず、ご自分のリズムで行ってOKです。止めることを意識するのは、繰り返しているうちに、呼吸が速くなることを防ぐためです。
大事なのは、集中するときこそ、呼吸すること。呼吸が浅くならないように、新鮮な酸素を脳に行き渡らせる呼吸が無意識に行えるようになるのが理想です。
Box Breathing
Box Breathingは、アメリカ海軍の特殊部隊であるNavy SEALsにも採用されている呼吸法です。失敗の許されない危険な任務を行う特殊部隊ですから、日常的に高いストレスを感じているでしょう。そんな、彼らの精神状態を落ち着かせるための呼吸法ですから、まず、間違いないです。仕事に深く集中したいときや、雑念などで頭の中が混乱しているときにも効果的です。
方法はとても簡単で、下の青い円に合わせて呼吸します。
- 青い円の拡張に合わせて、息を吸い込む
- 青い円が縮小し始めるまで、息を止める
- 青い円の縮小に合わせて、息を吐き出す
- 青い円が拡張し始めるまで、息を止める
4ステップとも4秒間なのがとても簡単ですね! このアニメーションを見ながらBox Breathingをすると不思議と雑念が薄れていきます。
まとめ
いかがでしょうか。ため息をついてしまう理由からつかないための方法、ため息を減らすための呼吸法について説明してきました。簡単にストレスを解決、無くすことはできませんが、姿勢や呼吸を意識すると、自然とため息の回数は減っていきます。脳に新鮮な酸素が行き渡る呼吸を意識すれば、ストレスを解決する良い考えが思い浮かぶはずです。
自分に合った呼吸法を見つけて、直ぐにでも実践してみてください!