日本において、サプリメントを常用的に服用する方はそれ程多くないと思います。日本は医療制度が整っているので、体調が悪くなれば医療機関を受診でき、医師から適切なアドバイスを受けることができます。
サプイメント大国のアメリカは、充実した医療制度を受けるには高額な支払いが必要です。ちょっとした病気では病院には通わず、ドラックストアで薬を買って服用したり、普段からサプリメントを服用し、健康に気をつけていたりします。肥満大国アメリカのイメージとは異なりますが、健康に対しての意識は高いのです。
日本食は世界的にも健康であると認識されていますが、今の日本人で日本食だけを常食としている人はまずいないでしょう。それにもかかわらず、自分たち日本人は健康である と根拠なく思っており、健康に対して意識が高いとは言えないのです。日本人はもっとサプリメントを食生活の補助食品として取り入れる てもよいと考えられています。
目次
サプリメントについて、あらためて知ろう
サプリメントとは、栄養補助食品とも呼ばれ、食事だけでは不足しがちなビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養を摂取するために用いられます。他にも、ネットやテレビショッピングを見ていると生薬や酵素、ダイエットのためやはたまた男性の悩みを解説するためのものなど様々な種類のサプリメントがあります。
小学生で習ったことですが、人間には炭水化物、脂質、タンパク質の3大栄養素が必要で、体の調子を整えるものとしてビタミンやミネラル類の摂取が必要です。3大栄養素は食事でも摂取しやすいのですが、ビタミンやミネラル、脂肪酸を摂取するためには、それらが含まれる食品を食材に取り入れ、栄養素を壊さない調理が必要になります。したがって、ビタミンやミネラルなどは、不足しやすいと考えられています。
本来のサプリメントの役割は、不足しがちな栄養素を手軽に経口摂取するために開発され、用いられています。サプリメントはその製法によって、3つに大別できます。
サプリメントの製法による分類
化学合成サプリメント
製法させ知っていれば、栄養素を化学的に合成できるので大量に精製することができます。よって価格も安く、多くの製造メーカーが提供しています。
天然素材を利用し化学合成したサプリメント
天然の食材から栄養素を抽出するなどして、目的に合った栄養素を合成、精製されたサプリメントです。天然素材を使用するので、価格は化学合成サプリメントより高価になります。
天然の成分を抽出したサプリメント
化学合成されたサプリメントは、裏面表示の成分だけしか含まれていませんが、天然の成分を抽出するので目的とする成分だけでなく、それ以外の自然に存在する成分が含まれます。また、それらの配合も自然に存在するものなので、効率的に栄養素が体に取り込まれると言われています。3種類のなかで、一番高価になります。
ベストなタイミングで、サプリメントを摂取しよう!
様々な種類があるサプリメントですが、含まれる栄養素によって効果を発揮するベストなタイミングがあります。
ビタミン類、ミネラルは食事と一緒に!
ビタミン類や亜鉛、鉄などのミネラルは、他の栄養素と一緒に摂った方が吸収されやすいので、食事中や食後すぐに飲むのがよいでしょう。
食事中であれば、消化吸収機能が活発に働いているので、水溶性、脂溶性のサプリメントにかかわらず、他の栄養素と一緒に体内に吸収されやすくなります。
プロテインなどのアミノ酸は、摂取のタイミングが重要!
プロテインやエネルギーとしても使われるアミノ酸は、摂取のタイミングが重要です。服用方法をしっかりと読んで、理解した上で使用しましょう。ダイエット効果やスタミナを維持するためのエネルギー源として摂取したい場合は、食事前やスポーツの前に飲みます。
体作りを目的にプロテインを摂取するのであれば、運動後45以内がよいででしょう。疲労回復効果を期待するならスポーツの直後や就寝前に摂取するのがおすすめです。運動後45分間は、筋肉へ送られるアミノ酸が3倍にまでアップすると言われています。
朝食時にプロテインを摂取するのもオススメです。夕食から朝食まで10〜12時間程度は空いていることが多いので、体はタンパク質を求めています。朝食に肉や魚などのタンパク質を含んだ食材を取り入れられない場合に特に効果的です。
カルシウム、マグネシウムは食前に!
カルシウムとマグネシウムはアルカリ性なので、食後すぐに摂取すると酸性である胃酸を中和してしまい消化不良の原因となってしまいます。また、カルシウムは、鉄分や亜鉛と反応して吸収を阻害してしまうので、一緒に摂取することは避けましょう。
カルシウムやマグネシウムは、食事の前や就寝前などに摂るのが効果的です。食後であれば、胃の消化活動が終わる2~3時後が、摂取の目安です。
サプリメントを飲むときの注意点
水溶性サプリメントは常温の水で
サプリメントは、他の栄養素や物質と反応し相性の悪い組み合わせがあります。大量のカフェインは、鉄分やカルシウムの吸収を阻害してしまうと言われているので、お茶やコーヒーでサプリメントを飲むことは避けてください。
脂溶性のビタミンA、ビタミンD、ビタミンEは、食事と一緒い摂るのがよいので、食後に摂取するのは水溶性のサプリメントになります。水溶性のサプリメントは、冷水ではなく常温、グラス一杯程度の水で飲みましょう。
たくさん飲んでも効果は変わらない
水溶性のビタミンCやビタミンB群は、たくさん飲んでも尿と一緒に排出されてしまいます。 1日の摂取量が3粒のサプリメントであれば、朝、昼、夜と1粒を3回に分けて飲みましょう。
倍の量を飲んだからといって、効果が倍になる訳ではなく、体に悪影響を及ぼすこともあります。例えば、ビタミンA、ビタミンDといった脂溶性のビタミンは、体外に排出されません。ビタミンAを多量に摂取すると頭痛や吐き気、めまい、脱毛、肝臓の異常などが、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの場合、筋肉や腎臓にカルシウムがたまることによる食欲不振や体重減少など起こると言われています。
三日坊主にならないこと
処方箋であれば飲み忘れることはあっても、飲みきるまで続けられます。しかし、サプリメントはその性質上、おろそかになりがちです。サプリメントの健康効果を得るには、「サプリメントを飲む理由」を明確化し忘れずに飲み続けることが重要です。
サプリメントのなかにはとても高価なものもありますので、健康効果と価格、財布の中身と折り合いを付けることが、続けることが続けるポイントですね!