寝つきの悪いという方は、まずは「寝付きがよくなる・夜に眠れるようになるコツ」の記事をご覧いただくことをオススメします。ここでは、質の良い睡眠を得るためにはどうしたらよいか? について、書いていきたいと思います。
質のよい睡眠とは、「ぐっすりと眠ること」。つまり夜中や朝方に目が覚めてしまわないことです。途中覚醒(夜中に目が覚める)や早朝覚醒(朝方に目が覚める)の大きな原因は、寝室に問題があるからです。
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適切な温度と湿度
冬期間、多くの方は寝る前に暖房のスイッチをオフにするでしょう。中には就寝の直前に寝室に入るから、暖房は付けない方もいると思います。布団に入ってしまえば、だんだんと温かくなってくるし、暖房代がもったいない。
しかし、寝相が悪い方は布団がはだけたり、あまりにも室温が低下して、寒さで目が覚めることもしばしば。快適な睡眠を得るためには、室温は15度から18度に調整することがよいとされています。体は温かくても、冷たい空気を吸うと体内から冷えてきます。
暖房を使うと空気が乾燥してしまいますので、必ず加湿器を併用してください。加湿器の音が気になる方は、濡れたバスタオルをハンガーに掛けたり、お湯を張った洗面器などを部屋に置くとよいです。
それでものどの渇き、痛みを感じる方は、マスクをして寝るとよいです。ウィルスや花粉を防止するためではないので、安価な不織布マスクで構いません。耳が痛くなる場合は、ひっぱってゴムを少し伸ばせば大丈夫です。清潔な状態を保つため、マスクは毎晩取り替えてください。
光をコントロールする
寝室の照明は、電球色の蛍光灯やLED、間接照明を利用します。温かく柔らかい照明は入眠を妨げず、眠気を誘います。天井の照明は消し、デスクスタンドのライトを電球色に変えて、壁に当てるだけでも効果は抜群です。
就寝の1時間前、少なくとも30分前には、テレビやスマフォ、パソコンは見ないようにしましょう。液晶ディスプレイに使われているLEDには、ブルーライトと呼ばれる光の成分が含まれており、入眠を妨げてしまいます。
明かり窓のある伏間や障子があり、就寝中に明かりが入ってくるのが気になる場合は、模造紙やカーテンや塞いでしまいましょう。家族が電気を消し忘れ、そのたびに電気を消しに行く、なんてことありませんか?
朝は、太陽が昇ったらその光で自然と目が覚めることが理想と言われています。しかし、夏至を挟んだ数ヶ月間は、4時になるともう明るくなってくるので、正直睡眠の邪魔です。光が気になるのであれば、遮光率の高いカーテンに変更したり、障子の場合は、その期間だけ、模造紙を貼るなどして光をコントロールしてください。
生活音や騒音に邪魔されない環境を得る
住居を決める際に、壁や天井の厚さを気にされる方は多いですが、夜の騒音、例えば、幹線道路や電車の音などもチェックする必要があります。気温が下がる夜、特に冬期間は音が遠くまで届きますし、夜中に運行する貨物列車もあります。
生活時間がばらばらの都市部では、夜中に他人の生活音で目が覚めてしまうことがあります。洗濯機や階段を上り下りする音、テレビの音など・・・。直接注意する事が難しい、抵抗がある場合は、管理会社をうまく使ってください。
騒音問題は、耳栓をする事で解決できますが、耳栓をするのは、家族や同居人がいる場合だけにしてください。空き巣の物音や警報のサイレンなどが聞こえず、思わぬ事故や事件に見舞われてしまう可能性があります。
枕は専門店で買うのが結果的にお得
寝つきが悪い、ぐっすりと眠れないと睡眠に不満を感じている方は、今お使いの寝具を見直してください。特に重要なのは、枕とマットレス(敷き布団)です。
枕は、横向きでも上向きでも首に負担がかからない、通気性がよく、清潔に保てるものが理想です。枕はいいものを勧められても、人それぞれの好みや体型があるので、高額な枕を購入したにも関わらず使わなくなってしまう事もあります。
多少値は張りますが、専門店で首の高さなどを計測してもらいオーダーメイドするのがよいでしょう。専門店のマットレスで横になった時はぴったりだったのに、家に帰って寝てみるとイマイチだったりすることもあるので、中のビーズの量で、後から調整できるものがオススメです。
オーダーメイドのまくらの場合、長期補償を付けることもできるので、自分に合うかどうか分からないまくらを何度も枕を買い換えるよりも結果的にお得のなで、オススメです。
マットレスは清潔に、へたってきたら交換
マットレスは、使用しているうちに弾力が失われてたり、汗などで汚れてきてしまいます。汚れ対策として、夏はマットレスの上に汗取り用のマットを敷いて、シーツはこまめに取り替えましょう。湿気がたまってしまったマットレスはへたりも早く、使い始めの弾力を失ってしまいます。
マットレスの種類は様々で値段にも幅があるので、どれがよいとは一概には言えません。マットレスも専門店で試すのがよいですが、通販でよく見かける低反発マットレスは比較的安価で、現在使用してる寝具の上に重ねるだけで寝心地は劇的に変わるのでオススメです。
寝る時はパジャマに着替えよう
ルームウェアをパジャマにしてる方もいると思いますが、寝る時はパジャマなどの寝るため専用の服に着替えましょう。
さらりとした肌触りや寝心地を追求するのであれば、シルクが理想ですが、綿100%のパジャマが通気性や保湿性がよく、お手入れもしやすくオススメです。サイズぴったりのものではなく、締め付けがないゆったり目のものを選んでください。
寝る時は下着、中には全裸という方もいらっしゃると思いますが、肩口やお腹から冷えて風邪をひいてしまうこともあります。パジャマを着れば、寝具を清潔に保つことができます。