最近、あなたは「イライラする」ことはありますか? 仕事や家庭、プライベートなどで、自分の思い通りに事が運ばなかったり、想定外の対応や反応をされたりするとイライラしませんか? イライラしているとき、あなたがストレスを感じています。
目次
イライラしているときの感情は?
イライラをもう少し詳しく見ていましょう。イライラしているとき、あなたは、次のように感じていませんか。
イライラには何かの原因によって、自分の感情が左右されることにより起こります。イライラに似たような表現で「ムシャクシャする」というのもありますが、イライラが積み重なるとムシャクシャして何か衝動的なものに駆られそうな心情を表しています。
ちなみに、イライラの語源ですが「苛立ち」からではなく、草木の刺を示す「イラ」から来ています。本来は刺が出ているさまをいう言葉でしたが、刺に突かれた時のチクチクした刺激や光や暑さによる不快な刺激を指すようになり、転じて、神経が高ぶっている様子を「イライラ」というようになりました。
イライラしているとき、体は緊張状態にある
イライラを抱える人は、ストレスホルモンと呼ばれるノルアドレナリンやアドレナリンの分泌が多くなっています。これらのホルモンの影響で、心拍数が増加し、筋肉や血管が収縮して血圧は上がりやすくなります。イライラすると息が荒くなったり、顔が赤くなって表情がこわばってしまうのはこのためです。
さらに、コチゾールという物質も分泌されているため、血糖値を上げて糖尿病や動脈硬化などの発症のリスクも高めてしまいます。イライラは心血管系疾患の患者リスクを高めるといえるのです。
イライラしやすい性格
精神的緊張を伴う状況が続けばイライラしますし、精神的緊張に弱い人もイライラしやすいと言えます。精神的緊張に弱い人の中でも、些細なことで周囲に対して不機嫌な態度をとりやすい人もいます。朗らかな人もいれば、直ぐに表情や態度に出てしまう人もいるように個人差があるのです。
イライラしやすいという人は、次の項目に自分の性格が当てはまらないかチェックしてみてください。
攻撃的性格
物事の悪い部分を直ぐに他人のせいにしたり、人を非難するような性格の人です。人にくってかかったり、絶えず他者に対して不満を漏らしている人も同様です。
警戒的
必要以上に物事に対して、臆病で警戒している人です。ちょっとした想定外の事態が生じるとストレスを感じて、イライラしてしまいます。
時間にウルサい
時間というものに固執し、切迫感を感じやすい人もイライラいしやすい性格です。他者に対しては時間を守らないことに対してイライラします。自分に対しては、時間を少なく見積る傾向があるので、常に時間に追われているような切迫感、緊張感を持っています。
競争心が強い
競争心が強いと常に自分と他者と比較するという緊張状態を強いられます。適度な競争心は成長の糧に必要ですが、あまりにも競争心が強いと攻撃的になったり、自己否定や挫折といったマイナスの要素が強くなってしまいます。
真面目で几帳面
自分も含め、他人や物事に対して、融通が利かない人です。とてもよい性格なのですが、限度というものがあります。自分が求めるレベルを他者が満たしていなければ、ストレスを感じます。
理想が高い
現状よりも理想を重要であると考える人です。現状に対して常に不満を持っていることが多く、常にストレスを感じやすい性格です。プラスの事柄に対しても理想を満たしていなければ、プラスであると評価することも難しくなってしまいます。
心配性
何事に対しても、あれやこれやと気を回してしまい、十分な対策をしても仮定や結果を気にしてしまう人です。常に物事の行く末を考えていないと気が済まなかったり、頭から消えないので気が休まるときがありません。
イライラしやすい性格の改善方法
イライラしやすい性格の持ち主とは、自己中心的な人や自己評価が正しくできていない人、狭い世界で物事を考えるあまり他者の異なる考えに対して抵抗感を持っている人です。そのような人は、自分の視野や価値観を広げることを意識するのが大切です。
人付き合いを増やす
人によっては、人付き合いが好きではなくストレスを感じるでしょう。しかし、人付き合いによってストレスを感じる人は、先にあげたイライラしやすい性格を持っているからなのです。
誘われた飲み会や集まりを断っていた人は、参加して自分と異なる価値観を持った人たちと交流してみましょう。価値観が広がりますし、自己評価を見直すきっかけにもなります。受けの交流に慣れてきたら、自分から様々なコミュニティに参加し積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。世界はさらに広がります。
ストレスを発散できる趣味を見つける
ストレス反応の一種であるイライラは、何かに没頭してストレスを発散することにより解消できます。音楽や絵画、陶芸などの芸術的な趣味もよいですが、ウォーキングやランニングなどの体を動かす趣味は、体を動かすこと自体がストレス発散になるのでオススメします。もちろん、運動そのものが嫌いでストレスになるのであれば、避けてください。
自己啓発系の書籍を読んだり、セミナーを受ける
自分の性格を変えることは難しいことです。しかし、どのような性格であればよいのか、どのような生活をおくれはよいのかを導いてくれるような情報は必要です。
そういった図書はたくさんありますし、都市部であればセミナーなども頻繁に開催されています。セミナーへの参加が難しければ、その手の動画がYouTubeなどで公開されているので視聴してはどうでしょう。
ストレスの最大の原因は、睡眠不足にあり?!
あなたは、「朝起きたとき、スッキリと目覚め活力に溢れている状態」にあるといえるでしょうか? 睡眠は体力を回復するだけでなく、精神的なケアも行っています。時間、質ともに足りていないとストレスへの耐性が弱くなったり、睡眠不足がストレスの原因となったりします。
人生のおよそ3分の1を占める睡眠は生命活動にとって非常に重要で、おろそかにしてはいけません。睡眠不足が続くと自律神経のバランスが乱れ、起きているときや緊張状態で働く「交感神経」と睡眠時やリラックス時に働く「副交感神経」の切り替えができなくなってしまいます。自律神経が乱れ、自律神経失調症と呼ばれる状態になると体中の器官に不調が現れます。
睡眠について詳しくは、次の記事が参考になります。
性格や考え方を直ぐに変えるのは、なかなかできません。しかし、ストレスの大きな原因となりえる睡眠を見直すことや、自己啓発系の情報を集めてみることは直ぐにでも実践できます。
ストレスを感じているときは無理をせず、精神的に余裕があるときには他者と関わりを持ち視野を広げるような取り組みをすれば、少しずつではありますが自分とは異なる意見や価値観を受け入れられるようになり、イライラすることも減っていきます。