世の成功者といえる人でも、日々の生活に不満を抱えて生きている人でも1日の時間は平等です。同じ時間を過ごしていいるにもかかわらず、人によって得られる成果は異なります。

成功者といえる人は、日々を何となーく生きている人からは感じられないエネルギーを感じませんか? エネルギッシュに生きている人とそうではない人では、やる気(モチベーション)がそもそも違うのです。

やる気を自分の意思でコントロールする事が難しいのは、皆さんもよくおわかりかと思います。人生の成功者になるには、まずやる気を出す事、続いてやる気を持続させる事が不可欠です。

ここでは、やる気の障がいとなっているもの挙げて、障がいへの対抗策を紹介します。やる気のコントロールに役立つはずです。

体に不調や不快感はありませんか?

何かに取り組もうとしている時に、お腹が空いていたり、頭痛がしたり、熱かったり寒かったりしたら、やる気は削がれます。対象がどうしてもやらなくてはならないことであれば、イヤイヤでも始めると思いますが、パフォーマンスは期待できません。また、新たなことや困難なことに取り組もうとしているのであれば、始めることさえできないでしょう。

勉強をするのであれば、イスとデスクは重要です。体に合わないイスでは、長時間の作業はできないでしょうし、腰痛や肩こりの原因になります。スポーツをするのであれば、高価でなくとも自分にあった道具が必要ですよね。室温や湿度も快適に保ちたいところです。人間の体はとても繊細なので、体にストレスが加わると脳はやる気を継続させることができないのです。

虫歯や腰痛などの身体的ストレスも同様にやる気を削いでしまうので、治療してください。腰痛のように完治が難しいものは、悪化しない工夫が必要です。

ルーティーンを意識する

ルーティン化する

ルーティーンというとイチロー選手のバッターボックスに入る時が印象的です。バッターボックスに入った際に、袖を引っ張りながら、バットの先端を投手側バックスクリーン方向へ向けるしぐさです。

やる気が出ている時に行った何気ない行動や準備などを、ルーティーン化してみましょう。ルーティン化とは、もともと不定期、不順で行っていた作業などを、一連のつながった動作としてパターン化していくことです。

やる気が出ない原因のひとつに、いつもとは違う段取り、スケジュールを送る があります。取り組もうとしている事柄が、段取りやスケジュールに含まれていないと、人間はやる気が出ません。日々のスケジュールに新しい事を上手に取り入れて、ルーティーン化することがやる気を出す、継続させるポイントです。

普段の生活においてもルーティーン化された部分の多ければ、無駄に考え、悩むことが減ります。余ったリソースは他のことに回すことができるので、そこには好循環が生まれます。

周囲に邪魔されないようにするためには

子どもが母親から「勉強をしなさい」と言われたときの反応で、「これからやろうと思っていたのに!」とやる気をなくすことがあります。やろうと思っていたかどうかは別としても、やる気は削がれてしまいます。また、不意な誘いの電話や頼まれごとなども、やる気を継続させる障がいになります。

最優先に考えることは、人に言われて実行するのではなく、自分の意思で実行することです。取り組もうとしていることは誰のためですか? 自分のためですよね。だったら、人に言われてから始めるような状況はやめましょう。

不意な誘いや頼まれごとは、電話を切っておくとか、家族には事前に勉強中であることを伝えておくことである程度減らせるでしょう。中にはどうしても断れないこともあるかと思います。そういったことは、ねちねちと考えずに素早く終わらせて、自分のやるべき事に取り組みます。

「どうしてあの人は、やる気を出して取り組んでいるのに邪魔をするんだ」とストレスを感じてしまうでしょう。しかし、他人は自分の思っているように行動してくれません。自分の思っているようにコントロールできないのです。ですから、他人に対していつまでもストレスを抱えていることは、自分にとって何の特になりません。割り切った考え方をする必要があります。

考えることはひとつに絞る

人間の脳は、コンピュータのように複数の事柄を実行することができません。複数の考え事や悩み事があると、それだけで取り組むべき目の前の事柄がおろそかになってしまいます。

悩み事や考え事はメモやTodoリストなどに書き出す、そして頭の中からは追い出してしまいましょう。頭の中から切り離して、作業に影響を及ぼさない外部へ保存するのです。これで、頭の中はかなりスッキリするはずです。

todo リスト

メモやTodoリストに書き出したタスクは、きちんと消化するようにします。タスクが貯まってしまうと今度はそのタスクの多さが、ストレスになってしまうからです。几帳面な人は、些細なことでもタスクとして書き出してしまいがちなので、自分の悩ませていることだけに絞るようしたり、時間が経っても実行しなかったタスクはそれほど重要ではないということなので消してしまって構わないです。

頭の中は常にシンプルに保っていることがストレスを抱えず、やる気を出す、継続させるポイントです。

小さなゴールを複数設定する

目標設定が高いほど、そのゴールは遠く険しいことでしょう。ゴールにたどり着く前に挫折しないためには、小さなゴール、目標を設定します。そして、ゴールには報酬を用意するとさらに効果的です。報酬を得ることが、さらなるやる気に結びつきます。

報酬が大きすぎると、そのゴールで満足してしまう可能性があるので、あまり大きくせず、コレクション的な要素があるものだといいかもしれません。ひとつひとつの報酬の意義よりも、全てが揃ったときの意義が大きいからです。

やる気を喪失しない工夫、やる気を継続させるためにも、小さなゴールと報酬は準備した方が成功する可能性は高まりますので、是非取り入れてください。そして、小さなゴールを喜び、「私にはできた!」「私はすばらしい努力家である!」のように自分自身を褒めてあげることです。

心のどこかにマイナスイメージを感じている

マイナスイメージ・不安や不満

これからなそうと思っている目標に対して、心のどこかで無意味であると感じていませんか? 人間は無意識下において「無意味」であると感じていると、やる気を見出すことはできません。目標をより具体化して、論理的にその目標を達成することが「自分のためになる」と確信を持つことが大切です。

大きな目標を達成する過程や目標を達成することによって、何かが犠牲になるかもしれません。家族や友人との時間だったり、会社においての現在の地位であったり・・・ そういった感情は、やる気に対してブレーキをかけてしまいます。迷いや決断を躊躇させている原因は明らかにし、論理的かつ客観的に解決しなくては、先に進むことはできません。思考実験を繰り返し、トライアンドエラーでひとつずつ解決していくのが、結果的に近道だったりします。

人間の行動は普段意識しない潜在意識が大きく影響しているので、頭では納得していることでも心のどこかでマイナス思考があると、上手く事が運ばないことが多いのです。

人間には変化を嫌い、変化を恐れる習性がある

やる気を出すため、継続するために様々なことを実践しているのもかかわらず、なぜか一歩が踏み出せない という人が必ずいます。その原因は、人間には変化を嫌い、変化を恐れる習性があるためです。

例えば、現状、平和にそれなりに安定した生活をおくれているとします。これから達成しようとしている目標は、現状にプラスの変化をもたらすことでしょう。目標を達成すれば今の生活以上のことができるとしても、現状に不満がなければ心のどこかで「今のままでも問題ない」、「リスクを冒す必要なない」と思ってしまっています。

現状に不満がなければ、変化を嫌い、変化を恐れるのは人間の習性、本能です。その本能に打ち勝つためには、繰り返しのイメージトレーニングや動機付けで変化に対して前向きな感情をすり込む必要があります。

いかがでしょうか。人間のやる気は、潜在意識に大きく左右され、心の迷いやストレスによって大きく削がれてしまいます。イメージトレーニングと動機付けを行うことによってマイナス思考を払拭し、前向きに取り組むことが大切なのです。