人は大きな挫折を味わったとき、自信を失い、これからの人生をどのように生きてこうかと途方に暮れてしまいます。大きな不安やストレス、裏切りなどの経験も、人生どうしていいかわからなくなるきっかけです。

あなたは次のように考えしまったことはありませんか?

私は何のために生きてるんだろう?
私は何をすればいいんだろう?
私はどうやって生きればいいんだろう?

生物にとって生きる目的とは、種の繁栄のため、存続のためです。弱いものは淘汰され、環境に適応できないものは自ら滅んでいきます。しかし、人間はそうではありません。強いものも弱いものも共存できるのが、人間社会です。強い、弱いという判定だって、社会の状況や人の価値観によって変わります。

人間は生物の最大目的である「生きる」を意識せずとも達成できているので、人それぞれで目的を持たねばなりません。目的をなければ、ただ生物学的に生きているだけに状態になってしまいます。これが、人間が色々と悩んで生きづらさを感じてしまう根本的な理由です。

人生に行き詰まり、明日から何をしていいのかわからなくなったとき、次の一歩を踏み出すために試して欲しいことを6つ紹介します。

今の自分を客観的にとらえる

生きる目的を見失うと何をしてよいかわからなくなります。そのようなときは、今の自分に起こっていることを客観的に見てみましょう。未来や過去ではなく、今、この瞬間に次へ進むための答えがあるからです。

実際に次のことをやってみてください。今の自分に起こっている出来事を紙に書き出し、その出来事に対して、自分はどのように対応したか、何ができなかったのかを考えます。出てきた答えを次の一歩とします。

例えば、仕事が原因で行き詰まったとしましょう。自分は何をしたのか、何ができなかったのか、周囲の状況はどうだったかなどを客観的に考えます。そうすると、自分に不足していることや自分ではどうにもならないことが見つかります。見つかった答えを次の一歩とします。

どうしてよいかわからないときは、直ぐには次の一歩目を踏み出せないかもしれません。しかし、答えのひとつは見つかっているので、いたずらに落ち込んだり、不安になったりはしないはずです。十分な充電期間をおいてからでも遅くはありません。

すべてを話す

会話するふたり

人生経験や社会経験が足りないと、自分ひとりでは答えが出ないことがあります。家族や友人、仕事で悩んでいるのであれば同僚や上司に相談して、視野を広げてみましょう。人生どうしていいかわからなくなるほどの状況なのですから、恥やプライドは捨てて相談します。自分にはない考えが聞けて、視野が広がり、新しい道が見えてきます。例えよい回答が得られなかったとしても、他人の意見や考えは聞けるでしょうし、話すだけでも結構すっきりします。

また、ひとりの人物に対して問題を抱えているのであれば、思い切って当人に話してみるのも手です。自分の思い違いで悩んでいるのかもしれないし、当人と話をするのですから意見が聞ければ、問題は解決へ向かいます。

過去の共通点を探す

古い時計

将来へ向けての思考が止まっているのであれば、過去を振り返ることで自分を知ることができます。過去に同じような状況におちいったときはどういうときで、どうやって脱出したか? 同じような問題におちいる原因は何かなどを考えます。過去の出来事に共通した原因や対処法を探ります。

過去に根本的な解決方法がないまま乗り切れた問題があれば、再び同じ問題につまずく可能性は大です。この機会に過去を振り返り、原因と解決策を考えて今の状況打破に生かしましょう。今の状況を打破できれば、同じ問題でつまづくことはまずありません。

別のルートを選択する

人生には無数のルートがあり、ルートの選択により結果は変化します。人は大小さまざまな選択を繰り返すことによって、生きているのです。人生が行き詰まったということは、選択を間違えたからかもしれません。

まずは、どの選択を間違ってしまったのかをよく考えます。そして同じ選択は決してしないようにします。何かの理由があり他のルートを選択できない場合は、他のルートを選択できるような準備をするのです。選択の幅は広がり、自ずと結果も異なってきます。

過去を変えることはできませんが、過去と同じ過ちを繰り返さなければ、未来はよりよい方向へ変わっていきます。

原点にかえる

小さな芽

人生に困ったときは本質からずれていることがあります。例えば、自分に向いていないことをしていた、大事なことから逃げていたなどです。しかし、これはある程度生きてみないとわからないことでもあります。回りの人に流されてしまったり、見栄のためにムリな選択をしたりして、自分が望む人生からずれてしまうことは、珍しくはありません。

本当にやらないといけないことをやるために、それた道から戻る必要があります。このままそれた道を進むよりも、戻った方が早いこともあります。過去に自分が目指していたものが何か、本当にやりたいことは何なのかを振り返り、それらに共通している本質が何であるのかを考えます。出てきた答えが、あなたの生きる目的のひとつに違いありません。一発で答えや目的にたどり着ける人はごく稀です。本質は少しずつ見えてくるものです。

何もかも捨てる

いっそのこと、この機会にすべてを清算し身軽になってみるのもひとつの手です。身の回りの不必要なものを捨て、必要のない保険や有料サービスを解約します。過去にとらわれがちな思い出の品などもこの機会に捨ててしまいましょう。思考が鋭敏になって、本当に必要なものが見えてくるようになります。

ミニマリストとまでは行かなくとも不必要なものを身の回りから排除すれば、考えることが減り精神的にとても楽になりますし、生活の無駄を見直す機会にもなります。

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何をしていいかわからない状態にあっても、生きている限り何かを考え、今、この瞬間も人生を歩んでいます。いろんな問題にぶつかったり、迷ったり、空っぽになることもあります。ひとつひとつの出来事には必ず意味があります。目の前の今できる小さなことに目を向ければ、人生の経験としてプラスになる何かを得ることができます。

まずは目の前の出来事に目を向け。どんな意味があるのか、考えてみてください。向き合うことで必ず道は開けます。